千鳥のふるさと
鳥取県気高郡気高町。 鳥取県の東部にある鳥取市から国道9号線を西に
車で約40分、海岸沿いにあって温泉の出る小さなまちです。白砂の海岸が
広がり夏には海水浴客でにぎわう…ここで田中千鳥は鳥取県内初の女性新
聞記者で作家、 田中古代子の娘として育ちました。
千鳥はどんな少女だったか(1)
千鳥は生き物、自然への関心が高く非常に感受性の強い子どもだっ たよう
です。創作の内容は身のまわりの自然について綴ったものが多くそれも他人
からの強制は一切受け入れなかったと母の田中古代子が編集後記に書いて
います。
「彼女は強い個性を持っていた。教育と云ふやうな一切の事は彼女を 導く何者に
もならなかつた。教へたからといつて「教はる」やうな子で は なかつた。自分の
気 に入つた事だけして自分の気に入つたやうに生活し なければ、きかない子で
あつ た。」 (原文のまま。”気”の字は新字)
その強い個性と感受性から千鳥は学校(=社会)と折り合いをつ けることに難
儀をしていたようです。 創作的なことが好きだった彼 女は学校の制限の多い
綴り方(作文)の時間が特に苦痛で、さ らに千鳥の自由作品のレベルの高さ
に受け持ちの先生からは疑いの眼に蔑視され学校は千鳥にとって居心地のよ
い場所ではなかったのです。 すすむ