大正時代、鳥取砂丘に程近い小さな浜辺の村で7歳半でくなった少女がいます。
彼女の名前は田中千鳥。 自然や花や生き物が好きでそして何より詩や文章 を作る
のが好きでした。 彼女の両親は彼女を偲んで「千鳥遺稿集」を作ります…
それから季節が何度も巡り。忘れられ埋もれていたこの本が平成10年4月に鳥取県
気高郡気高 町教育委員会 の手で復刻 されました。この「千鳥遺稿集」は非売品で
300部印刷され県内の小学 校や図書館に配布されています。
一般には鳥取県立図書館などでしか閲覧することができません。
千鳥の詩や文章を読むと、そこに千鳥の目を通したいきいきとした自然を感じることが
できます。 そして作品を順々にかみしめるうちに「豊かさ」という言葉が浮かびます。
そこには才能の豊かさはもちろん、平成のモノのあふれる今とはかけ離れた大正時代
の精神的豊かさというのもあるのでしょう。
多くの人に千鳥を知ってほしくて、ご遺族と発行元の気高町教育委員会の許可を得てこ
のページを作りました。題名の「ばら色のりぼん」は、千鳥危篤の知らせに千鳥の義父
が旅先から急きょ戻り、その際、 薔薇色のリボンを土産と して買った、という遺稿集の
記述からつけました。千鳥の舎利壷(骨壷)はそのリボンで飾られたと遺稿集の義父の
追悼詩に綴られています。